「変えたい」理由は、だいたい共通している

デザインが気に入らない、という理由は意外と少数派です。多いのは次のようなことです。

  • 連絡が返ってこない……担当者が変わった、会社が縮小した、など。
  • 更新をお願いしても進まない……営業時間の変更すら、何週間もそのまま。
  • 毎月払っているのに、何をしてもらっているか分からない……明細の中身が不明のまま続いている。
  • スマホで見づらいまま放置されている……作った当時のまま止まっている(そのホームページ、古くなっていませんか?リニューアルの5つのサイン)。

ひとつ言っておきたいのは、先に「今の会社に相談する」だけで解決することもあるということ。担当者が代われば直る場合もあります。乗り換えは手間もお金もかかるので、その一手間は損になりません。

最初に確かめるのは「ドメインの名義」

ここがいちばん大事です。ドメイン(例:〇〇.com)が誰の名義で登録されているか。制作会社の名義になっていると、乗り換えのときに今のアドレスを引き継げないおそれがあります。

アドレスが変わるということは、名刺・チラシ・看板のURLが全部使えなくなり、検索での積み重ねもリセットに近くなるということ。金額よりもここの影響が大きいです。

これから作る方は、ドメインはできるだけ自分(自社)の名義で取得しておくことをおすすめします(独自ドメインとは?ホームページに必要?費用と選び方を分かりやすく解説)。

引き継ぎで確認したい5つのこと

  • ①ドメイン……名義・管理している会社・更新期限。移すには「認証コード」のようなものが必要になります。
  • ②サーバー……どこの会社の、どの契約か。誰がお金を払っているか(サーバーとドメインの違いって?ホームページ公開に必要な2つを解説)。
  • ③データ一式……ページのデータ、写真の元データ、ロゴのデータ、原稿。写真とロゴは特に大事で、これが無いと作り直しになります。
  • ④更新するためのID・パスワード……管理画面、サーバー、ドメイン管理会社。退職した担当者しか知らない、というのが最悪のパターンです。
  • ⑤契約の中身……保守契約の期間、解約はいつまでに伝えるか、違約金の有無。契約書を一度読み返してください。

順番を間違えると「空白期間」ができる

やってしまいがちなのが、先に解約を伝えてしまうこと。その瞬間にサーバーが止められ、ホームページもメールも見られなくなることがあります。独自ドメインのメールを使っている場合、業務が止まります。

安全な順番は、おおよそこうです。

  1. 今の状態を確認する……上の5つを、分かる範囲で書き出す。
  2. 次にお願いする先に相談する……引き継げるか、作り直しかの見立てをもらう。
  3. 移行の段取りを決める……新しいサイトを準備してから切り替える。
  4. 最後に解約を伝える……契約の予告期間を守って。

伝え方は、事務的でいい

気まずさから、切り出せずに何年も過ごしている方は少なくありません。でも、取引をやめること自体は、失礼でも何でもありません

不満をぶつける必要はなく、「社内の方針で見直すことになりました。引き継ぎのため、ドメインとデータの情報をいただけますか」——これで十分です。感情の話にせず、事務の話にするほど、引き継ぎはスムーズに進みます。

「渡せません」と言われたら

残念ながら、こういうことも起こります。ただし、意地悪とは限りません。契約の内容によっては、デザインのデータやプログラムの権利が制作会社側に残っている場合があるためです。

  • まず契約書と見積書を確認する(何を買ったことになっているのか)。
  • ドメインだけでも移せないかを相談する。アドレスが守れれば影響はぐっと小さくなります。
  • 判断に迷うときは、契約の専門家にご相談ください(当社は法律の専門家ではありません)。

なお、写真や文章など自分たちが用意した素材は手元にあるはずです。それだけでも集めておくと、次がずいぶん楽になります。

作り直したほうが早いこともある

正直なところ、古いデータを引き継ぐより、新しく作り直したほうが安く早いケースは多いです。何年も前の作りは、スマホ対応や表示の速さで不利なことが多いためです(ホームページの表示が遅いとどうなる?速さが大事な理由と5つの改善ポイント)。

本当に守るべきは、ページのデータそのものより「ドメイン」と「写真・原稿」。この2つさえ確保できれば、乗り換えはこわくありません。

SKY JET DESIGN & WEB では、既存サイトからの移行(要相談)も承っています。「今どこにあるか分からない」「契約書のどこを見ればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。現状の確認と、引き継ぎができそうかどうかの見立てだけのご相談も歓迎します。制作会社選びの見方はホームページ制作会社、どう選べばいい?失敗しない5つのチェックポイントもご覧ください。

乗り換えでいちばん大切なのは、勢いではなく順番です。まずは今の状態を確かめるところから。初回のご相談・お見積りは無料です。